今では5歳になった長女が、まだ赤ちゃんだった頃の話です。出生時の体重は約4kgで、元気いっぱいのビッグベイビーでしたが、性格は真逆。とても臆病で、人見知りが激しい子でした。
生後3ヶ月を過ぎた頃、私は地域の子育て広場に通い始めました。理由は単純で、我が子とどう時間を過ごしていいか分からず、家にこもっているのがつらかったから。正直、気晴らしのつもりで足を運んだのがきっかけです。
でも通い出してすぐに、娘の性格の一端がはっきりと見えてきました。広場ではほとんど泣いてばかり。抱っこしていないと大泣きし、スタッフの保育士さんが近づくだけでさらに涙。私も不安でしたが、周りの親子が楽しそうに遊ぶ様子を見ながら、娘を抱っこしてなだめるか、授乳室で過ごす毎日が続きました。
それでも、「慣れさせたい」という気持ち一心で、私はほぼ毎日のように通い続けました。
すると、3ヶ月を過ぎたあたりから変化が。まだ私のそばは離れませんが、少しずつおもちゃに手を伸ばし、自分から遊び始めるようになったのです。その一歩一歩がとても嬉しくて、涙が出そうになるほどでした。
やがて子育て広場が大好きになり、到着すると自分からスッと遊び場へ向かうように。3歳になる頃には、初めて会ったお友達とも仲良く遊べるようになり、笑顔がどんどん増えていきました。
今では立派な幼稚園生。あんなに人見知りだったのが嘘のように、自分からお友達に話しかけて輪の中心にいることもしばしば。たくさんの笑顔に囲まれながら、毎日楽しく通っています。
あのとき、通うのを諦めずに続けてよかったと、心から思います。